帝国ホテルで開かれた。
僕がイタリア留学から帰り、
まだほとんど仕事がなかった時代に、
石井さんと出逢い、リサイタルで伴奏をさせていただいた。
それがご縁で、パリ祭をはじめ
多くのシャンソン歌手の方々のコンサートのお手伝いを
させていただくきっかけとなった。
僕は石井さんの歌うシャンソンが本当に好きだった。
姿勢良く、堂々とステージ中央で歌う姿は
女神のようだった。
彼女の伴奏をするときは、いつも少年のように
心が震えた。
6月の青山円形劇場の「音波少年」のとき、
開演前に流していたのも石井さんの最新アルバムだった。
僕らの仲間、読売新聞社の大野記者や
歌手の渡辺真知子さんたちも巨星が逝ったショックと
その重みに打ちひしがれていた。
白い花を祭壇に捧げて、
ご冥福をお祈りし、
若い自分を引き上げてくださったことに
心からお礼をした。
まぶたを閉じると
今もはっきり「モン デュー」
ああ我が神よ!と唄う彼女の姿が
浮かんでくる。
石井好子さんよ、永遠に。
無事に山形のシベールホールで千秋楽が終了した。
皆で近くの温泉旅館に泊まって、朝まで打ち上げ。
えりさんはじめ、皆よく頑張ったものだ。
翌日、鶴岡にあるイタリアンレストラン
アルケッチャーノに行き、農家を紹介していただく。
今度西武とそごうで行われるイタリアンフェアの
テーマ曲を作曲させていただくことになっているが、
このお店はそこにも出店されるそうだ。
ここの農家も農協とは取引せずに
直接顧客のみでのご商売を
10年以上続けておられるそうだ。
地元では頑固者、変わり者と呼ばれる者が、
世界を救う救世主となる。
イエスキリストも地元ナザレでは
全く受け入れられなかったのだから。
ここまで来たら…どうしても寄らなくちゃ!
ということで、
酒田にも一瞬寄って
新月のラーメンをいただく。
手打ち麺と醤油のスープが好くあって、
本当に美味しかった。
帰りの新幹線、始発の新庄駅は
お祭りで活気づいていた。
山形は好い。
松本は、また骨董の街でもある…
そして、松本から1時間。
いつもお世話になっている清水牧場へ。
標高1800メートルにあるここの羊や牛は
生き生きとして自然体だ。
ここで作られるチーズは絶品。
国内で生産されるものの中では群を抜いている。
僕のレストラン、リンアオチアイでも
大切に使わせていただいている。
そこから峠を越えて更に1時間。
以前うちの店にいたスタッフがイタリアに留学し、
蕎麦の花が咲き誇るこの里で、
BASEという小さなレストランを始めた。
清水牧場のマテリアルもふんだんに使って、
素晴らしく綺麗でナチュラルな料理だ。
ますます精進して、ここでパンを焼き
料理を作る意味を発見し、深めてほしい。
そして名古屋経由で浜松へ。
楽器メイカー、ローランドの総本山で
創業者の梯会長と対談をさせていただいた。
驚くようなお話がポンポン飛び出してきた。
彼は僕より何年も早くアコーディオンの聖地
カステルフィダルドを訪れ、楽器を購入して帰り、
分解してみたのだそうだ。
凄い人だ。
この体験が
今日のVアコーディオンに
つながって行くのだと思うと、
胸が熱くなった。
そしてそのまま山形へ向かう。
旅は続くのだ。
「僕のエレキュート」
「groovy accordion night tour 2006 in Europe」
「Boy」
「super mania coba」
